こどもの城、青山劇場存続に向けた 第一回作戦会議の報告

こどもの城、青山劇場、円形劇場存続に向けた作戦会議をおこないました。現代演劇ウオッチャーの高野しのぶさんや保育で利用しているお父さんやずっと利用してきたご婦人など8人が集まりました。
  
この間、存続に向けてアクションをおこしたい、協力したいという熱い思いがたくさんよせられていたので、 はじめに、ブログやツイッターでよせられている意見や声をみんなで見ました。そして、こどもの城・劇場との関わりや 自己紹介がてら話し合いました。みなさんの話から、自分の知らないこどもの城の役割、劇場のすばらしさを知り、閉館の理不尽さをますます感じました。

その上で、どうやって閉館決定をくつがえすか、話し合いました。

一度、役所が決めた決定をくつがえすには、大臣ないし政務三役の認識がかわる必要があります。 厚労省と文科省の政務三役を動かすために、あらゆるつながりをつかって、文教、厚生関係の国会議員、渋谷・港にかかわる国会議員にはたらきかけようと思います。同時に、政治家が動く状況をつくるためには、存続を願うたくさんの国民の意思を目に見える形で示す必要があるので、大々的に署名にとりくもうということにしました。目標は決まっていませんが、10万筆という数字もでています。

署名の文案について、利用者の目線で存続の必要性が伝わるものにしようと、意見をだしあいました。署名用紙にはこどもの城や劇場の写真をつけようということになりました。

署名の取り組み方は、自筆で書く必要がある国会請願署名(衆議院、参議院あて)のものと、ネット署名(総理大臣、厚生労働大臣、文部科学大臣あて)のものの両方にとりくむことにしました。国会請願書名は国会議員にはたらきかけることができますし、ネット署名は気軽に広げることができます。両方に書いてくださいというお願いをしようということになりました。 

劇団関係者やダンス関係団体や保育利用者などそれぞれつながりをつかって署名を呼びかけることもやろうと話し合いました。

署名を大きく広げる上でも、著名人やその分野の専門家や知られた方などに、署名の呼びかけ人や賛同者のお願いしようということになりました。呼びかけ人、賛同者として、名前をだしていただける方、大募集です! また、紹介していただける方がいたらお願いします!

署名を取り組む会の名称は、案に書いていた「こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の存続を願う有志の会 」をそのまま使い、存続を願う誰もが気軽に参加できる会にしようということにしました。

このブログで作戦会議を呼びかけた私が、政党人であるという経過もあるので、この運動が、一党一派のものではなく、こどもの城と劇場の存続を願うみんなの運動だということが伝わるようにすすめようということも話し合いました。

会の代表は、当面はおかずに、集まった人が事務局的に分担して動こうということにしました。

今日の作戦会議で、こどもの城・青山劇場・円形劇場を残したいという、みなさんの熱意にふれて、とても励まされました。泣き寝入りしてたまるか、という思いがますます強まりました。

次回の作戦会議は10月13日午後2時30分 こどもの城前、こどもの樹集合です。一回目来れなかった方もぜひお越し下さい。 同じ思いでつながっていきましょう。
 
最新号のアエラ(10月15日号)にフリージャーナリストの猪熊弘子さんがこどもの城の閉館を批判する記事を書いています。私もアエラを買いました。


こどもの城 震災影響建物調査報告書の本文が手に入りました。

昨日、厚生労働省でA4の紙一枚で説明された震災影響建物調査報告書の本文が手に入りました。

興味深いデータだけ紹介します。1985年の建設工事費は209億円(備品を含まず)です。現在同じものを建設した場合の工事費は250億円(備品を含まず)です。

調査の結果、修繕の優先度は、1に外壁タイル(落ちると命にかかわる)、2にA・B階段(避難経路の安全確保の観点)、3にホテル客室及び通路(安全性確保の観点に加えて、美観に対する配慮)とされています。こどもの城にいけばわかりますが、いま、外壁タイルの工事の真っ最中です。

大規模改修の内容を見ると、耐震安全性の向上だけでなく、「社会的劣化」に対する改修も必要と書かれています。

例えば、「劇場の集客力を維持するには、時代のニーズに合わせた大改修が必要であり、建築仕上げの単純更新だけでなく、舞台機構を含めた総合的な見直しが必要である」とあります。大規模改修117億円のうち、24億円がこの舞台装置を全面更新する費用とされています。他の部分の改修費用にも「付加価値向上(バリューアップ)」の費用が組み込まれています。

また、「省エネルギー化は社会全体の課題」として、外壁の高断熱化、太陽光パネルなども改修費用に含まれています。

つまり、117億かけて大規模改修をすれば、ただこれからさらに30年間安全に使えるというレベルではなく、新しいものに生まれ変わるぐらいのものになるということです。

ますます、閉館させるのは、モッタイナイ!

今日、娘が保育園のお友達に「こどもの城こわすんだって」と言われたそうです。「”パパが壊さないようにがんばってる”っていったけど、お友達はわかってくれなくて、”壊すからもういかない”といっていた」と娘が話しました。

閉館になる前から、こどもたちにも影響がでているのは悲しいです。

いよいよ明日は第一回作戦会議です。


厚生労働省にいき、疑問点について聞いてきました

日本共産党の笠井亮衆議院議員が、 疑問だらけのこどもの城・青山劇場・円形劇場閉館問題について、 厚生労働省に説明を求め、私もその説明の場に同席させていただき、議員といっしょに疑問点を聞いてきました。

多くのみなさんが疑問視している、閉館理由の「老朽化」。厚生労働省から、「老朽化の意味がよく伝わっていないようなので」と、一枚のペーパーが配られました。

「国立総合児童センター 震災影響建築物調査報告書」概要版。

調査目的には「大震災の影響による被害状況の把握と、今後の施設維持管理計画の確認を目的とする」とあります。

診断結果による総合所見は、「非構造部材またはそれとの構造体との取り付け部に安全性が確認できない箇所があり、建築非構造部材が大地震動によって脱落した場合、人命に与える影響はきわめて大きいと想定される。そのため速やかな対応策が必要であり、遅くとも10年以内に大規模修繕することを提言する」とあります。

つまり、建物の基本の駆体は安全性は再度確認されたが、外壁のタイルや天井板や照明などは大地震で落ちる可能性があるので、大規模修繕を10年以内にしようという提言です。この報告書は昨年12月にできたものですが、どこにも閉館しようということは書かれていません。存続は当たり前の前提で、修繕しようというのがこの調査報告書の結論でした。

実際、近隣の施設を調べると、NHKホールは1973年落成、08年に老朽化・安全対策工事をしています。東急百貨店本店は1967年開店し、何度かリニューアルをおこなっています。1985年完成のこどもの城は、新しい耐震基準でできており、修繕しながら使えば、長期に使えます。

このペーパーは、次に、「施設維持管理計画(今後30年間を想定)」とあり、大規模改修の概算工事費は117億円と書かれています。この117億円は「中期保全計画等から算出した値」と書かれていて、かなり大ざっぱな値のようです。大規模改修後の年間修繕費用は、1〜2億円/年と書かれています。

厚生労働省は、老朽化による大規模修繕に117億円かかることをふまえて、総合的に判断して、閉館を決めたと説明しました。

これがどの程度の財政負担なのか、はっきりさせたいと思い、現在の毎年の修繕費用をうかがいました。そうすると「今年度の修繕費用は3億円。その前は5億円とか」という説明がありました。

117億円かけて30年使えるようになるとすると、後年度負担のような考えでならすと1年で約4億円。それに想定される年間の修繕費を加えても、毎年の修繕費用はならせば5〜6億円ということになります。

かなりの歳出カットをしている現在でも3〜5億の修繕費用をだしているのですから、5〜6億円というのは、たしかに年間1〜2億円の上積みは必要ですが、閉館を決断するほど、極端に支出が増えるわけではありません。

このことを指摘しましたが、「117億円は大きい」「政策的判断」と繰り返されました。これまでの存続方針から、閉館方針にいつかわったのかについてきいても「オープンにできない」という、まったく納得のできない回答が返ってきました。

結局、来年度予算の概算要求の編成基準で「特別重点要求」以外は、一律10%カットとされましたが、こどもの城・青山劇場・円形劇場がその犠牲にされた形です。

学校だって市役所だって家だって、どんな建物だって修繕しながら使います。

まだまだ使えてニーズの高い国民の財産である施設を、修繕費用をかけたくないからと閉館する方がよっぽど血税のムダづかいではないでしょうか。

何がムダ使いかは、人によって見解のわかれるところもあると思いますが、一方で、たった16キロメートルの赤字高速道路に1兆円以上の税金を投入する計画をスタートさせながら、一方で、年間1〜2億円の修繕費用の上積みすら拒んで子育て・文化施設を閉館させるというのには、子育てや文化という人間の営みをあまりにも軽視しているといわざるをえません。

ここまでで長くなってしまいました。以下、できるだけ短く書きます。

発達障害のケアやこどもの心のケアなどをおこなっている小児保健部の事業はどこが受け継ぐのか?と聞きましたが、「患者さんには閉館の丁寧な説明をする。事業を今後どうするかの検討はこれからおこなう」

こどもの城は国立の児童館として、子ども向けプログラムを開発して全国に普及するという役割を果たしているが、この機能はどうしようと考えているのか?をたずねましたが、「2年半あるのでこれから検討する」とのこと。

心の中で、叫びたくなりました。閉館という重大な方針を決めておきながら、あまりにも検討不足です。今までこどもの城は「優先度が高い事業」と自らいってきたのに、その優先度の高い事業を、今後、国としてどう責任をもつのか、検討されていないのです。
 
演劇関係者から青山劇場・円形劇場の存続の要望が強いことをつたえると、「こどもの城と青山劇場・円形劇場は、主電源など一体の施設であり、こどもの城が閉館になれば、劇場も閉館になる」という説明。

みなさんから質問がよせられていた、閉館後の建物・敷地がどうなるのか?、民間あるいは東京都あるいは渋谷区に建物ごと売却・移管するようなことは考えられるのか?という点についてきくと、「これから2年半の中で、いろんな選択肢が考えられる」という回答でした。

最後に、こどもの城の運営を委託している財団法人児童育成協会の職員の多くが2年半後に職を失うことについての責任について聞きました。「再就職のあっせん、相談にのりたい」とだけいいました。情熱を傾けて、こどもの城の運営にあたっている職員のみなさんの仕事を奪うということに胸が痛まない人はいないと思います。国民の雇用を守る元締めの厚生労働省が職を奪うというのも本当にひどい話です。

さて、多くの方から、10月6日の作戦会議に向けての意見がよせられています。10月6日は運動会や仕事や先約で行けないのでまた作戦会議をやってほしいという声もよせられています。平日の夜がいいのか、土日の日中がいいのか、ご意見お寄せください。
お願い
 それから、メールをいただいた方のうち、「はらぺこちゃん」さんだけ、なぜか、メールの返信がうまくできません。原因はわからないのですが、空メールでいいので再度送って頂けないでしょうか。

10月6日についての重要なお知らせ

もうひとつ10月6日ですが、厚生労働省も私のブログを見ていただいているようで、こどものための福利厚生施設であるこどもの城の中での作戦会議は遠慮してほしいというメッセージが来ましたので、こどもの城前のこどもの樹で集合した後、付近の話し合える場所に移動します。遅れてくる場合は、私のツイッター( @miyamototooru)に連絡をお願いします。


10月6日に、作戦会議をやります。ぜひご参加ください

ここまでは個人でやってきましたが、アクションをはじめるにあたって、どのようなアクションが効果的なのか、どうやれば大きな行動になっていくのか、気持ちを同じくする多くのみなさんと相談したいと思っています。そして、同じ思いをもっている人でつながっていきたいと思っています。

そこで、「作戦会議」をやりたいと思っています。

渋谷近辺で、会場を探したのですが手頃なところはすべてうまっていたので、せっかくなので、こどもの城の中の地下の休憩スペースでやろうとかと思っています。気軽におこしください。

事前にメールか、ツイッター( @miyamototooru )にリプライをいただけると助かります。

行かないが提案がある方も事前にメールでよせていただけるとうれしいです。 

10月6日(土)午前10時30分  
こどもの城前 こどもの樹(岡本太郎)付近に集合


国会請願署名の案をつくりました。ご意見およせください。

国会あての請願署名の「案」をつくってみました。
→ PDF 「こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の存続を求める請願」案

ちょっとかたいかなと思っていますが、ご意見お寄せ下さい。

請願項目は、シンプルにしました。

請願趣旨の方ですが、私自身は児童館としてのこどもの城の一利用者で、多くの利用者のみなさんや、劇団関係者の気持ちはこれでくみとれているでしょうか。

署名の取り扱い団体が現時点であるわけではないのですが、団体の名前は、とりあえず、「こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の存続を願う有志の会」と無難な名前をつけておきました。

同趣旨の内容で、ネット署名もできるようにしようと思っています。

国会請願署名は、自筆でないと認められません。そこで、ネット署名の方の宛先は、内閣総理大臣・厚生労働大臣・文部科学大臣の連名にしようと考えています。


署名をはじめたいと思うのですが、ご意見お寄せください

ブログ開設3日目。今日だけで、1000人以上の人がブログをのぞいてくれています。 情報拡散していただいたみなさん、ありがとうございます。 水道橋博士さんにもこの場で御礼申し上げます。

「閉館反対に賛同します。ショックです。なんとか残してほしいです」「是非皆で阻止!」「円形劇場残して欲しいです」など、たくさんのリプライがきて、心強く思っています。

こどもの城のスタッフの方からも「我々もみなさまの意見と同じ気持ちです。あの場所はこどもの居場所、いつでも帰れるところなんです。あの子たちのより所を、奪わないでください」というコメントがブログによせられ、胸が熱くなりました。

みなさんといっしょに、思いを形にして、大きなアクションにしていきたいと思っています。

一度決まった閉館決定をくつがえすには、厚労省や文科省の政務三役クラスや国会議員を動かすような、世論をつくる必要があります。

ひとつは、芸団協が63万筆の国会請願署名を集めて国会を動かした例に学んで、利用者の切実な思いを集める国会請願署名をはじめるのはどうかと思っています。ご意見をいただければと思います。

また、芸団協など、文化・芸術にかかわるそれぞれの団体がこの問題でアクションをとっていただけないかと思っています。このブログをよまれている劇団関係者のみなさんの中で、もし関係する文化芸術団体の役員のみなさんに話ができればお願いしたいです。

今週中に厚労省にいこうと思っています 

今日、野田内閣の閣僚の多くが入れ替わり、今回の問題の当事者である厚生労働大臣も、とんだ置き土産を残し、交代しました。これが閉館決定をくつがえすうえで好材料なのかいなかはよくわかりません。文化行政全体に権限をもつ文部科学大臣も交代し、あの田中真紀子さんになりました。味方になれば強そうです。

さて、今日は文化庁に電話でお話をうかがいました。できれば今週中に、厚生労働省にいって、不透明な閉館の経緯など疑問点について、 詳しく話をうかがってこようと思っています。


利用者は増えていた!こどもの城でお話うかがいました

こどもの城にいき、職員の方にお話をうかがってきました。一般の職員のみなさんへの「こどもの城閉館」の説明は、驚いたことに厚労省の発表の前日だったとのことです。職員にとっても「寝耳に水」だったのです。

こどもの城は、「財団法人 児童育成協会」が国からの委託で運営しています。財団の収入は24年の予算で約25億3000万円ですが、このうち、国の補助金がこの間、大幅に削減されています。2008年度6億500万→2012年度4億1700万、そして2013年度予算にむけての概算要求は3億3700万。6年の間に4割以上の補助金カットです。

経費削減の努力ではとても足りず、職員のみなさんは、自分たちの給料を下げながら、この仕事を続けたいと頑張ってきたそうです。「こども達に閉館のことを聞かれるのがつらい」とおっしゃっていました。立場上、話せないこともあるのでしょうが、話のはしばしから、こどもへの愛情と仕事への誇りを感じました。

東京都児童館が閉館になったので、「こどもの城」の利用者が増えているのではないかと思い伺うと、「その影響かはわかりませんが、このところ、徐々に利用者は増えています」とのことでした。閉館の理由とされた「老朽化」についても伺うと、やはり「建物の耐震性は問題ないという評価をいただいている」とのことで、10年間の修繕計画が進行中との話でした。

「閉館させないためにがんばる」という激励電話もきているそうです

「財団法人 児童育成協会」は、施設を利用しての、こどもの城の事業、劇場の事業、ホテルの事業と、保育園などへのスキムミルクの供給事業をおこなっていますが、施設閉館で残るのは、スキムミルクの供給事業だけということでした。

閉館で心配されることを伺うと、「子どもの時から常連できている障がい児(もう大人ですが)もいるので、彼らの居場所がこれからどうなるのか心配」という話が一番初めにでてきました。

こどもの城の施設では、私たちがなじみのある、児童館としての遊び場や劇場だけでなく、こどもの心のケアの事業から面会交流の場として利用されいてることまで、実にたくさんの役割を果たしています。幼稚園や一時保育の事業もおこなっています。それだけにこの施設がこのまま閉館されたら、大きな影響を受ける人がたくさんでます。
 
劇場閉館のニュースを受けて、文化団体関係者から、閉館させないためがんばるから、と激励の電話もあったそうです。

それにしても、利用者の声も、職員の声も聞かずに突然廃止を発表するというのはあまりにも乱暴です。

国会の決定違反

青山円形劇場、青山劇場の閉館をやめさせるため、使える法律などがないかと調べてみたら、文化関係者がこの数年署名運動をやるなどの努力で、この9月、国会史上はじめて、文化芸術政策の充実を求める国会請願が採択されていました。請願の項目には「国民の実演芸術創造と享受の機会の拡充」「必要な予算の確保」などがあります。

こんなことが国会で決まった月に、劇場の閉館を決めるとは、国会無視もはなはだしいのではないでしょうか。青山円形劇場などは、厚生労働省の所管になっているので、文化関係の国会決議は、目に入っていないということなのでしょうか。

さらに、今年、6月に「劇場、音楽堂等の活性化に関する法律」が公布されています。この法律の前文には、「文化芸術の特質を踏まえ、国が劇場、音楽堂等に関する施策を講ずるに当たっては、短期的な経済効率性を一律に求めるのではなく、長期的かつ継続的に行うよう配慮する必要がある」と、今回のようなやり方に釘をさす一文があるではありませんか。青山円形劇場、青山劇場の廃止はこの法の精神に反しますね。

 調べれば調べるほど、今回の厚生労働省の閉館決定に、怒りと疑問がわいてくるのは私だけでしょうか。
http://t.co/r808eZ8e


こどもの城、青山円形劇場 「ショック」「なくさないで」の声、広がる

2012年9月28日、厚生労働省は、突然、「こどもの城」の閉館を発表しました。併設している青山劇場、青山円形劇場もなくすとされています。

ツイッターで「こどもの城」と検索してみたら、利用者からは、「渋谷は東京児童会館がなくなったばかりなのに。なくさないで」、「大ショック、青山円形劇場にしかできない演出がたくさんある」など、残念がる声が次々でてきます。

渋谷で子育てをするわが家は、もともと無料の東京児童会館を利用していましたが、東京児童会館は大震災で休館になり、そのまま2012年3月末に閉館されました。それ以降、休日の雨の日は「こどもの城」にたびたびお世話になってきました。こども向けのコンサートを楽しんだり、工作を楽しんだり、アスレチックを楽しんだり。

娘に「こどもの城」閉館のニュースを伝えると、「壁に絵の具でかけて楽しいのに。どうしてなの?」と何度も聞かれました。4才の娘に、納得のいく説明はできそうにありません。どう考えても、こどもの城閉館は、大人の世界の勝手な都合だからです。

こどもたちが楽しみながら、成長して行く場を、一方的に奪い取るようなことはやめてほしい。

ツイッターを見て、こどもの城を利用しているお父さん、お母さんも、同じ思いを持っている人がたくさんいるんだなと思いました。かけがえのない発表の場をなくさないでほしいという思いを持たれている、青山円形劇場や青山劇場を利用されている方々がたくさんいることを知りました。

利用者の声も聞かずに、一方的に閉館を決めるというのは、民主主義にもとります。
ひとりひとりの力は小さいけれど、みんなで力を合わせて、厚生労働省の決定をくつがえしたいと思っています。

こどもの城閉館の「理由」への疑問1
「建物はまだ十分使用に耐えられる」

厚労省発表では「建物の老朽化が進行しており、現在の機能を維持・継続することは困難」。しかし昨年の文書「財団法人児童育成協会の改革案について」では「こどもの城は、調査の結果、建物はまだ十分使用に耐えられることが確認されているところ」とあります。

省内仕分けの議論の中では、雇用均等・児童家庭局育成環境課長は、リニューアルについて問われて、「調査をして建物自体は大丈夫だという証明をいただいたのですが、水関係、電気関係等の、中の設備がかなり傷んでおりまして、それを10年計画で整備を進めています。この整備については、国が直接やっています」とこたえています。

つまり、建物は使える、中の設備は補修が必要で、10年計画で整備の真っ最中だというのです。それがどうして、突然、「老朽化で維持・継続することは困難」になったのか。まったく不可解です。

閉館をまず決めて、もっともらしく聞こえそうな理由をでっち上げたのではないかという疑問を持たざるをえません。

こどもの城閉館の「理由」への疑問2
「優先度の高い事業である」

厚生労働省は、「開館(昭和60年)当時と比べ、地方自治体で、児童館や地域子育て支援拠点の整備等が進んできたこと」とあたかも、ニーズがもうないかのような説明をしています。

ところが、厚労省の平成24年行政事業レビューシートでは、「年間80万人前後の来館者があることから、広く国民のニーズがあり、優先度が高い事業であるといえる」と書いてあります。

確かにピーク時に比べて利用者は減っていますが、休日は、たくさんのこどもであふれています。少子化の急激な進行の中でも、これだけ利用者がいることは、ニーズの高さを示しているのではないでしょうか。

さらに、省内仕分けの記述を見ると、児童育成協会理事長は児童館について「最近では廃止、縮小、閉鎖がどんどんでてきています」と述べています。実際、渋谷にあった大型児童館である東京児童会館もなくなりました。とりわけ、渋谷ではこどもの城のニーズはより高まっているのではないでしょうか。

本当の理由は、ただのコスト削減ではないのでしょうか
ならば、削るべきところが間違っていると言わざるをえません。