昨日、厚生労働省でA4の紙一枚で説明された震災影響建物調査報告書の本文が手に入りました。

興味深いデータだけ紹介します。1985年の建設工事費は209億円(備品を含まず)です。現在同じものを建設した場合の工事費は250億円(備品を含まず)です。

調査の結果、修繕の優先度は、1に外壁タイル(落ちると命にかかわる)、2にA・B階段(避難経路の安全確保の観点)、3にホテル客室及び通路(安全性確保の観点に加えて、美観に対する配慮)とされています。こどもの城にいけばわかりますが、いま、外壁タイルの工事の真っ最中です。

大規模改修の内容を見ると、耐震安全性の向上だけでなく、「社会的劣化」に対する改修も必要と書かれています。

例えば、「劇場の集客力を維持するには、時代のニーズに合わせた大改修が必要であり、建築仕上げの単純更新だけでなく、舞台機構を含めた総合的な見直しが必要である」とあります。大規模改修117億円のうち、24億円がこの舞台装置を全面更新する費用とされています。他の部分の改修費用にも「付加価値向上(バリューアップ)」の費用が組み込まれています。

また、「省エネルギー化は社会全体の課題」として、外壁の高断熱化、太陽光パネルなども改修費用に含まれています。

つまり、117億かけて大規模改修をすれば、ただこれからさらに30年間安全に使えるというレベルではなく、新しいものに生まれ変わるぐらいのものになるということです。

ますます、閉館させるのは、モッタイナイ!

今日、娘が保育園のお友達に「こどもの城こわすんだって」と言われたそうです。「”パパが壊さないようにがんばってる”っていったけど、お友達はわかってくれなくて、”壊すからもういかない”といっていた」と娘が話しました。

閉館になる前から、こどもたちにも影響がでているのは悲しいです。

いよいよ明日は第一回作戦会議です。